こんにちは、KURE税務会計事務所です。
「今年もあとわずかだな~。」と感じながらカレンダーを見ているとふと気がついたのですが、今週の金曜日には税理士試験の合格発表があることを思い出しました。
数年前までは自分自身にとって、年間最大イベントであったこの税理士試験の合格発表、少し懐かしく税理士受験生時代を思い出していました。
そこで、本日は税理士試験について少しお話させて頂きます。
税理士になるには、原則として税法3科目、会計2科目の合計5科目に合格しなければなりません。(一定の科目免除等の例外もありますが。)
会計2科目と、所得税法又は法人税法のどちらかは必ず合格が必要で、残りの税法2科目については複数科目の中から選択して受験できます。
1科目ごとの難易度は、受験する科目に対する得手不得手にもよりますが、一般的にフルタイムで働きながらの受験では1年に2科目、バイト程度又は受験専念の方でも1年に3科目が限界と言われています。(もちろん個人差もありますし、一度にもっと多く受験されている方もいらっしゃいます。)
合格点は一応60点とされていますが配点が発表されない競争試験で、科目ごとに受験者数の上位10%ちょっとに入れば合格となります。
聞くところによると、例えば、全体で1000人受験したとすると、全員の採点をした後に100人が合格となるように後から配点を振り分けて合格者を決める様な方法だそうです。(詳細は試験委員等、一部の方々しか知りません。)
なので、自分がいくら良くできたとしても、同じ年に同じ科目を受験した人がすごく優秀な人たちばかりで、自分よりも良くできていたならば、当然不合格となります。
よって、少なからず運も必要な試験です。
さらに、一番厄介なのが合格発表までの期間の長さ。
毎年、8月上旬に試験があるのですが、合格発表は12月上旬で、合否がわかるまで約4か月も待たされます。
税理士受験生の多くは専門学校に通うのですが、9月上旬には翌年8月の試験に向けての講義が始まります。(それくらいから勉強を始めないと試験に間に合いませんので。)
ですから、多くの受験生は8月の試験の結果を予想して、9月から新しい科目の勉強を始めるのか、もう一度同じ科目を勉強するのかを判断することとなります。
せっかく9月から新しい科目の勉強を始めていたのに、12月に不合格の通知を受け、8月にじゅけんした科目を再度勉強しなおしたり、無理して新しい科目と受験済みで不合格だった科目の2科目を翌年に受験して2科目とも不合格になってしまったりと、悪循環にハマってしまうと長い受験生活を送るはめになります。(私のように・・・。)
これだけの苦労をして税理士になるんですから、合格後は独立開業したくなる気もわかりますよね(自分の事を言っているわけだはありませんが。)
税理士試験については、自分自身の体験から特別な思い入れや多数のエピソードがありますので今後も掲載していきますね。
本日はこれまで。お読みいただき有難うございました。